Alex from Tokyo

(Tokyo Black Star | world famous | Paris)

音楽家。彼のキャリアは30年以上に及び、日本、フランス、ニューヨーク、ベルリンそして現在の拠点であるパリと、世界を股にかけて国際的に活躍中。アレックスを、限られた時空や芸術の連続体の中に閉じ込めてしまうのは、とても考えられないことであり、誰がそんなことをするというのだろう。4歳の頃から、東京に住んでいたアレックス・プラットは、地球最大の都市の音と光景の中で育つ。1991年9月に生まれ故郷のパリに帰国。当初は大学進学のためだったがパリのアンダーグラウンド・クラブ・シーンに飛び込み、1993年にはDJ DeepとDJ Gregoryと一緒にDJユニット A Deep Groove を結成。パリのRadio FG 98.2fmで放送されていた、今では伝説となっているランチタイムのラジオ番組で知名度を得る。
1995年、第2次エレクトロニック・ミュージック・ブームの真っ只中に日本へと戻ったアレックスは、すぐにエキサイティングな東京のシーンの中心的存在となる。イギリスの著名なレーベルであり、上質な音楽を提供する〈Mr.Bongo〉東京支社、そのサブレーベルである〈Disorient〉、Laurent Garnierの〈F Communications〉といったフランスの伝説的なレーベルの特派員を務めることとなる。そのような状況下で、フランスのレーベル〈Yellow Productions〉のコンピレーションプロジェクト「Bossa Tres Jazz…When East Meets West」の日本部門のコーディネーションを担当。また、〈Mr.Bongo〉のレーベル〈Disorient〉からリリースされた、日本のダンスミュージックの初期のコンピレーション「Showa 64」の制作にも携わっていく。アレックスは、日本での活動を希望するヨーロッパのレーベル、DJ、アーティストの拠り所となり、同時にコーディネーターやキュレーターとしての手腕が評価されていくこととなる。
また、彼は、アーティストとしても開花し、日本で最も強力なクロスオーバーDJの一人としてブレイク。東京の〈P-Vine〉、〈Flavour of Sound〉、〈Rush Productions〉、〈Flower Records〉、Ultra Vybe、イタリアのSlam Jamのレーベル〈Reincarnation〉などにミックスCDを提供。毎週水曜日の夜、渋谷FM78.4でラジオ番組 Tokyo Club Mix Showcase を担当。東京のクラブ Space LabYellow でのレジデント。そして、日本を超え、アジア、そして世界へと広がるツアーキャリアが誕生していくこととなる。
当然のことながら音楽制作にも力をいれていくこととなり、Tokyo 246 Ave. Project 名義で2つのリミックスをリリースした後 (Ashley Beedleの〈Disorient〉、FredericGalianoのレーベル〈Frikyiwa〉)、Alexはサウンドエンジニアの熊野功とTokyo Black Star名義でオリジナル楽曲の制作を開始 (2015年に高木健一が正式メンバーとして加入)。Tokyo Black Starは、2000年にKerri Chandlerのレーベル〈Bass Mental〉からBig Moses (feat. Ja’nel)の「For You」のリミックスでデビュー。ベルリンのレーベル、〈Innervisions〉は、2005年にTokyo Black Starの「Psyche Dance」EPをその最初のリリースに選ぶこととなる。その後、〈Innervisions〉からはTokyo Black StarのEPを4枚リリース。2009年4月にはグループのデビューアルバム「Black Ships」をリリース。デュオからトリオになった彼らは、DJ 〈DeepのDeeply Rooted House〉やSlam Jamの〈Reincarnation〉のEPを手掛けるとともに、Tony Allenなどの伝説的なアーティストのリミックスをはじめ、Carl Craig (Planet Eの20周年記念Psyche「Neurotic Behavior」、2011年)、Phenomenal Handclap Band (Tummy Touch Records、2013年)、Kuniyuki (mule music)、Bing Ji Ling (Lovemonk) など、次々と手掛けていくこととなる。
アレックスのコーディネート、コンサルティング、キュレーションへの情熱は、新世紀にも引き継がれていく。Yohji YamamotoとAdidasの強力なコラボレーションであるY-3は、その10周年を記念して、限定のスーパーデラックス版コンピレーションボックスセットのキュレーションをAlexに依頼。Y-3 10周年記念コンピレーションは、ラリー・ハード、ジョー・クラウゼル、クワイエット・ヴィレッジ、ダニエル・ワン、モーリス・フルトン、ディスコドロモ&マッシミラーノ・パリアラ、Ameのフランク・ウィーデマン、井上薫など、14人の革新的なアーティストによるオリジナル・エクスクルーシブ・トラックを収録。同年、イギリスのレーベルである〈Claremont 56〉は、コンピレーションシリーズ「Originals」の最後の章として、Alexが選ばれることとなる。
ダンスとクラブミュージックの心の故郷であるニューヨークに惹かれ、ラリー・レヴァン、フランソワ・ケヴォーキアン、デビッド・マンキューソ、ダニエル・ワンとの特別な出会いに感動したアレックスは、2005年にビッグアップルを自分の家にすることを決め、12年間活動。その後2017年にベルリンに拠点を移し、音楽人生の新たな章を開くこととなる。現在も定期的に日本、アジア、その他の地域を訪れ、音を吸収して、ハッピー・ファンキー・ポジティブなサウンドを共有している。そして現在、ベルリンのクレイジーなパーティ Cocktail d’Amore では、AlexがレジデントDJの一人として参加。また、東京・青山のCAYで開催されていた日曜午後のパーティ Gallery に、音楽仲間であるDJ Nori、長谷川健二、Fukubaとともに20年以上にわたって出演していることも忘れてはならない。
2023年9月1日にリリースされた所属のイタリアのDJエージェンシーSounds Familiar の10周年記念コンピレーションアルバム「Familiar Sounds Vol.2」に新曲 「Wa Galaxy」で参加。
2019年にはベルリンから〈world famous〉を再起動して、2023年の秋には日本のエレクトロニックダンスミュージックのコンピレーション企画「Japan Vibrations Vol.1」を世界リリース。
現在では、2024年から各コレクションとシーズンに合わせたY-3のインストアーミュージックを担当。ラジオ活動として、2025年の秋から東京のInterFMで毎月最終木曜日25:30-26:00レギラー番組 world famous 、ロンドンのオンラインラジオ局ROVRでの番組 Ta bi bi to とパリのTsugi Radio でのマンスリーDJミックス番組をプロデュース。
アレックスは、今も絶えることなく、音楽の旅を続けている。

Instagram : https://www.instagram.com/alexfromtokyo/